0 :ハムスター速報 2022年4月25日 14:56 ID:hamusoku
「コロナ禍で大変でしたが、みなさん吉野家に食べに来てくださります。私たちも一生懸命に提供してきました。何度も言いますが、たったひとりの発言なんです」
ことは当時の役員が早稲田大学のマーケティング講座で「生娘をシャブ(薬物)漬け戦略」として放言したことに端を発する。別の報道によれば「家に居場所のない人が何度も来店する」と顧客をバカにするような発言もあったとされる。マーケティングの専門家として吉野家以外にもコンサルティングを手掛けた役員は、この不適切な授業内容により解任された。
「注文時にその発言(薬物、シャブ)を付け加えるお客様もいます。よく来てくださるお客様の中には怒り出す方もいます。酷い発言で非難されるのは当然ですが」
酷い発言だが彼も含め、現場の従業員には何の罪もない。吉野家の牛丼にも罪はない。それなのにたったひとりの元役員のせいで非難や揶揄をされることとなってしまった。風評の問題も鑑みて具体的には書かないが、牛丼にその発言を例えるような心無い注文や抗議を受けるという。
吉野家は常に牛丼に本気だった。かつては商品展開や店舗展開など含め、同業他社と比べても実直(ある意味、愚直とも)だったように思う。歴代の役員は現場の叩き上げばかり、実際にたくさんのお客様に現場で牛丼をよそってきた猛者揃いである。高卒のアルバイトから吉野家を世界的なチェーン店に成長させ、「ミスター牛丼」とまで呼ばれた伝説の元社長(のち会長)をはじめ、下積み時代に吉野家でアルバイトをして夢を実現させた有名人など立志伝も多い。
それにしても、今回も現場を知らない変なコンサル上がりの役員が滑り込んで来て実際に働く人々を苦しめることとなった。吉野家にかぎらず、訳の分からない連中が現場どころかその商売そのものを軽視し、引っ掻き回して疲弊させる不幸は他の日本企業でも繰り返されている。それを「プロ経営者」としてありがたがる風潮も困ったものだが、元々現場主義だった吉野家も口八丁のコンサルではない現場の大切さを再認識することだろう。これは他人事ではなく、私たちも現場主義に立ち返らなければならないし、他山の石とすべき事案である。
https://news.yahoo.co.jp/articles/9cabd724a89df91e9d562b03e034442122bdb96f?page=3
Source: ハムスター