パスワードをかけたファイルをメールに添付で送信して、パスワード自体を平文で別送するという悪習は批判が高まってきた影響もあってそろそろなくなりそうですが、それでもパスワードをどうしても送信しなければいけないというケースはあります。
直接パスワードを渡してその場で変更してもらえるなら話は楽ですが、リモートワークで離れている人に伝えなければいけない場合にはやはり困ってしまいます。
そこで 1Password 8 が先日実装した、パスワードやファイルを共有する仕組みが利用できます。
パスワードやファイルも専用リンクで共有
1Password はパスワードだけではなく、ソフトウェアのライセンスはクレジットカードの情報、あるいは単純なファイルといったものも格納しておくことができます。たとえばこれは個人的な写真を1Passwordに保存している例です。
こうして保存されたパスワードやファイルに1Password 8の共有機能を使うと、このようにリンクを取得することができます。
リンクの有効期限や利用可能な範囲を指定することができますし、必要ならば一回のみ閲覧したら無効になるように設定することもできます。有効期限なしのリンクはつくれませんし、一度しか表示されませんので、システムの中でいつまでも有効な共有リンクが放置されているということになりません。
このリンクを使用すると、こうしたサイトが表示されます。受け取る側が1Password ユーザーならそのまま自分のアカウントにファイルやパスワードを格納することも可能ですが、1Passwordに登録していなくても情報を表示させ、1クリックでコピーすることは可能になっています。
この記事がアップされてから30日有効なリンクを作成してみましたので、アクセスしてみてください。
同様に、パスワードを共有することもできます。送信したいパスワードを作成して、1Password 8で保存します。
次に共有方法を決めますが、リンクを知っている人ならば誰でも見られるのは怖いので、メールアドレスを指定して共有することもできます。
その場合、リンクを受け取った人はこのようにメールアドレスを入力し、そこに届いたコードを入力しないと開けなくなります。
こちらも参考までにどこにも使用していないパスワードを30日共有しておきましたのでリンクを使ってみてください。
警戒している場合は、1. 受取人のメールアドレスを指定し、2. リンクの有効期限を1時間(それまでにアクセスしないと無効)、3. 一度リンクを使用したら無効、で設定してシェアするといったことができます。
1Password の仕組みを信用していることが前提になりますが、その他の手段がたいていは 1Password よりは危険であることを考えるなら十分にリスクを軽減していますし、受取人にとっても負担が少ない手段といえそうです。
Source: ライフハック